このツールについて
大家さんから届いた賃貸契約書に署名と日付を入れて返す。会社の経費精算書や申請書が記入式の PDF で来た。学校の同意書を、印刷して署名してまたスキャンするのが面倒。このページはそういう PDF を開いて全ページを表示し、見つかったフォームの欄にその場で記入でき、署名・文字・今日の日付・チェック・イニシャルをどのページのどこにでも置いて、結果をダウンロードします。ページはスクロールに合わせて見えている分だけ描くので、100ページの文書でも重くなりません。スマホの幅でも使えるようにしてあります。スマホで署名するのが、このページの主な使いどころのひとつだからです。
署名の作り方は3通り
ひとつめは手書き。マウス、指、スタイラスで書けます。ペンが筆圧を返す機種なら、強く押したところが太くなります。手書きの署名は PDF にベクターのパスとして書き込むので、どれだけ拡大しても滲みません。ふたつめは文字入力。手書き風のフォント3種類(Caveat、Dancing Script、Great Vibes。いずれも SIL Open Font License)から選びます。入力した署名は、置いたサイズの4倍の解像度で画像にしてから埋め込みます。みっつめは紙に書いた署名の写真。インクの部分だけを拾い、背景を透明にして、筆跡の外枠で切り抜くので、文書の上にきれいに載る PNG になります。置いた署名は、ダウンロードする前なら移動、縦横比を保った拡大縮小、削除がいつでもできます。「この端末で覚えておく」にチェックを入れると、署名をこのブラウザの IndexedDB に保存して次回も出します。チェックは初期状態で外れており、「覚えた署名を削除」ボタンで消せます。
フォームの欄:平坦化するか、記入できるまま残すか
PDF に AcroForm(テキスト欄、チェックボックス、ラジオボタン、ドロップダウン)があれば、欄を検出してページの上にそのまま入力欄として重ねるので、その場所でそのまま打てます。ダウンロードのボタンは2つ。「平坦化」は、欄の値と置いたものを全部ページの中身そのものに書き込みます。受け取った相手には、あなたが見ているとおりに見え、書き換えはできません。「記入できるまま」は値だけを書き込み、欄は生かしたままにします。この後に別の人も記入するフォーム向けです。ただし後者には注意点があります。欄に日本語や中国語など、基本的なラテン文字以外の文字を入れた場合、PDF には値だけが入り、見た目を描くのはファイルを開いたリーダー側になります。そのため Acrobat、Chrome、プレビューで表示が変わることがあります。どこで開いても同じに見せたいなら「平坦化」を選んでください。その場合はこのページが文字をページの中に描き込みます。XFA フォーム(一部の官公庁や保険会社の古い様式)は、そのままでは記入できません。ページの上に文字を重ねることはできます。書き出すときに /XFA を取り除くので、リーダーは古い XFA の内容ではなく、通常のフォームとあなたが足したものを表示します。
見た目の署名であって、電子署名ではありません
このページが足すのは見た目の署名、つまりあなたの署名の絵をページに描いたものです。電子署名ではありません。署名したあとに文書が改ざんされていないことは証明できませんし、署名したのがあなた本人だということも証明できません。法的な効力や、証明書に基づく署名が必要な文書は、相手が指定する署名の方法を使ってください。逆方向も同じです。もとから電子署名が付いている PDF に何かを足すと、署名でも、日付でも、欄をひとつ埋めただけでも、その電子署名は無効になります。これはどの PDF 編集ツールでも同じで、このページの欠陥ではありません。ファイルを開いた時点で署名欄を検出し、何かを変える前に警告を出します。
暗号化された PDF や、権限の制限が掛かった PDF はここでは開けません。パスワードを尋ねることも、推測することも、外すこともしません。掛けたソフトで解除してから持ってきてください。それ以外はすべてこのタブの中で起きます。ファイルは File API で読み、ページの描画も署名済み PDF の組み立ても JavaScript で行い、ダウンロードはブラウザがメモリ上で作ります。ページの裏にサーバーはないので、文書がアップロードされることはありません。署名したページを別のファイルと合体させたい、一部のページだけ送りたい、ファイルが自分について何を書いているか見たい。PDF 結合、PDF 分割、PDF メタデータ削除も同じ作りです。