pm uninstall
破壊的パッケージを削除します。ユーザー単位の削除なら、root なしでプリインストールアプリを片付けられます。
- コマンド
- adb shell pm uninstall
- コマンド
- パッケージ(pm)
- リスク
- 破壊的
構文
pm uninstall [-k] [--user <id>] <package>フラグと引数
| トークン | 意味 |
|---|---|
| -k | アプリのデータとキャッシュのディレクトリを残します。削除を取り消せるのはこのおかげです。 |
| --user <id> | 指定した Android ユーザーからだけ取り除きます。プリインストールアプリでは root なしで通る唯一の形です。APK はシステムイメージに残ったまま、そのユーザーにとってだけアプリが存在しなくなります。 |
使用例
pm uninstall com.exampleサイドロードしたアプリをデータごと完全に削除。
pm uninstall -k --user 0 com.manufacturer.bloatプリインストールアプリをプライマリユーザーから取り除きます。データを残すので復元できます。
cmd package install-existing --user 0 com.manufacturer.bloat前の行の解毒剤。そのユーザーにアプリを復帰させます。
出力の読み方
出力例
Success一言だけです。成功メッセージは `Success` のみ、失敗は `Failure [<理由>]` で、括弧の中身が本題です(`DELETE_FAILED_INTERNAL_ERROR`、そのユーザーに元々なかった場合は `Failure [not installed for 0]`)。この行だけを信じず、後で `pm list packages -u` で状態を読み直してください。
出力フィールド
| フィールド | 意味 |
|---|---|
| Success | 指定したユーザーからパッケージが取り除かれました。 |
| Failure [<reason>] | 何も削除されていません。括弧内はプラットフォーム自身のコードです。 |
| Failure [not installed for 0] | そのユーザーには元々存在しませんでした。エラーではなく答えであることが多いです。 |
必要な権限
`--user` を付けた形で使う限り、必要なのは認可済みの `adb` 接続だけです。プリインストールアプリを 1 ユーザーから取り除くのに root が要らないのは、システムイメージから何も出ていかないからです。APK はメーカーが置いた場所に残ったまま、そのユーザーにとってだけパッケージが存在しなくなる。だからこそ後から `cmd package install-existing --user 0 <pkg>` で戻せます。特権が必要になるのは、読み取り専用のシステムパーティションにあるパッケージを丸ごと消そうとした場合で、それは中途半端に実行されるのではなく拒否されます。開発者向けオプションのどのスイッチもこれを解錠しませんし、製品版ビルドでは `adb root` 自体が使えません。拒否されたら、スイッチを探すのではなくコマンドの形を変える合図だと考えてください。削除そのものでプラットフォームがどのマニフェスト権限を見ているかは、本リポジトリでは未検証です。検証済みなのは答えの形のほうで、Android Debloat Tool が 1 行を信じずに後からパッケージ一覧を読み直すのはそのためです。
エラーメッセージの読み解き
| メッセージ | 意味 |
|---|---|
| Failure [DELETE_FAILED_INTERNAL_ERROR] | パッケージマネージャが削除を拒み、それ以上の説明を出しませんでした。`runUninstall` は括弧内の理由をそのまま素通しするので、これは解釈ではなくプラットフォーム自身の言葉です。まず疑うべきは、読み取り専用のシステムイメージ上のパッケージを `--user` なしで指定した場合です。どの条件がどの括弧内コードに対応するかは、本リポジトリでは実機確認できていません。 |
| Failure [not installed for 0] | そのユーザーには元々パッケージが無かったので、何も削除されていません。エラーではなく答えであることが多く、成功した削除をもう一度実行するとこれが出ます。決着は `pm list packages -u` の読み直しでつきます。`-k` で消したものは、そちらにはまだ並びます。 |
| Exception occurred while executing 'uninstall': | ラッパーが `Throwable` を捕まえ、次の行がその名前を告げます。`classifyPmUninstall` は、隣に `Success` の行があってもこのバナーがあれば失敗として扱います。両方を印字した実行を成功として報告するわけにはいかないからです。 |
何が変わるか、そして戻る道
`pm uninstall --user 0 <pkg>` はそのユーザーからアプリを取り除きます。`-k` を付ければデータが残り、`cmd package install-existing --user 0 <pkg>` で元に戻せます。`-k` なしならデータは消え、APK からの再インストールしか手がありません。システム構成要素を消すと初期設定画面から先に進めなくなり、その場合は工場出荷状態に戻すしかありません。だから一括ではなく 1 つずつ判断してください。
バージョンとメーカーに関する注意
- `-k` 付きで削除したパッケージは `pm list packages -u` には出るが既定の一覧には出ません。この差が、復元できるものを見つける唯一の確実な方法です。
- 成功メッセージを書き換えたメーカーのビルドでは、成功した削除が失敗に見えます。決着をつけるのはパッケージ一覧の読み直しです。
これには UI があります
Android Debloat Tool はこのコマンドを USB 経由で実行し、返ってきたものを解析します。Chromium 系ブラウザだけで、SDK も不要、どこにもアップロードしません。
関連コマンド
pm uninstall と同じ作業で出てくるコマンド。
| コマンド | 何をするか |
|---|---|
| pm list packages | インストール済みパッケージを一覧表示します。APK パス、uid、バージョンコード、インストーラも同時に取得できます。 |
| pm disable-user | パッケージを削除せずに、指定した Android ユーザーで無効にします。アンインストールより安全で、確実に戻せます。 |
| pm clear | アプリのデータを消去します。Android 13 以降ならキャッシュだけを消すこともできます。 |
| dumpsys package | パッケージマネージャが知っているすべて:バージョン、パス、flags、インストール元、ユーザーごとの状態。 |
他のパッケージ(pm)コマンド
| コマンド | 何をするか |
|---|---|
| pm path | インストール済みパッケージを構成する APK ファイルの絶対パスを表示します。 |
| pm trim-caches | 指定した空き容量に達するまで、システムにキャッシュファイルを捨てさせます。 |
| pm install | すでに端末上にある APK を 1 つインストールします。`adb install` が内部でやっていることです。 |
| pm install-create | インストールセッションを開き、base とその split をまとめて 1 つの操作としてインストールします。 |
Web ADB ツール群のパーサを書きながら、AOSP・toybox・カーネルのソースに突き合わせて確認しています。バージョンやメーカーで本当に挙動が変わるところは、世界の半分の端末で間違いになる数値を出す代わりに、そう書いてあります。