ByteScope

logcat

読み取りのみ

システムログを流し読みします。端末で起きていることすべての実況です。

コマンド
adb shell logcat
コマンド
システムとログ
リスク
読み取りのみ

構文

logcat [-v <format>]

フラグと引数

トークン意味
-v <format>行の形式を選びます。持つ価値があるのは `threadtime`(日付、時刻、pid、tid、レベル、tag)で、`brief` はより簡潔な `I/Tag( 1234):` の形です。

使用例

出力の読み方

出力例

07-26 13:37:01.234  1234  1250 I ActivityManager: Start proc 3062:com.example/u0a234
07-26 13:37:02.010  3062  3062 E MyApp   : java.lang.IllegalStateException: not attached

`threadtime` なら日付、時刻、プロセス id、スレッド id、1 文字のレベル、tag、そしてコロンと空白のあとにメッセージです。tag はそのコロンまで空白を含み得ます。すべての行がログレコードとは限りません。`--------- beginning of main` や空行はログ自身のバナーなので、解析しようとせず表示してください。

出力フィールド

フィールド意味
MM-DD HH:MM:SS.mmm端末自身のローカル時刻。タイムゾーンは印字されません。
pid tidプロセス id とスレッド id。同じ数値ならメインスレッドです。
V D I W E FVerbose、Debug、Info、Warn、Error、Fatal の順に深刻度が上がります。
tag書いた側が選んだ文字列。ログを絞り込む実用的な手段です。
--------- beginning of …バッファの境界で、レコードではありません。

バージョンとメーカーに関する注意

これには UI があります

Android Logcat Viewer はこのコマンドを USB 経由で実行し、返ってきたものを解析します。Chromium 系ブラウザだけで、SDK も不要、どこにもアップロードしません。

Android Logcat Viewer を開く

関連コマンド

logcat と同じ作業で出てくるコマンド。

コマンド何をするか
dumpsys dropboxクラッシュ、ANR、tombstone を保持するプラットフォームのリングバッファ。root なしで ANR トレースを読む方法です。
dumpsys activity activitiesいまどのアプリが前面にいるか、そしてその背後のタスクとスタックの構造。
run-asあるアプリ自身の uid でコマンドを実行します。root なしで debuggable ビルドのプライベートファイルを読む方法です。

他のシステムとログコマンド

コマンド何をするか
top1 回分のプロセス表:CPU 使用率、メモリ、状態、コマンドライン。
getpropシステムプロパティを表示します。端末自身が語る「これは何か」です。

Web ADB ツール群のパーサを書きながら、AOSP・toybox・カーネルのソースに突き合わせて確認しています。バージョンやメーカーで本当に挙動が変わるところは、世界の半分の端末で間違いになる数値を出す代わりに、そう書いてあります。

よくある質問

adb shell のコマンドはどう実行しますか?

端末で開発者向けオプションと USB デバッグを有効にし、ケーブルを繋いだうえで、platform-tools を入れた機械から `adb shell <コマンド>` を実行します。`adb shell` だけを実行すれば対話プロンプトが出て、接頭辞なしで打てます。スクリーンショットのようにバイナリを出力するコマンドでは `adb shell` ではなく `adb exec-out` を使ってください。素のシェルサービスは端末を割り当て、それが改行のバイトを書き換えてデータを壊します。

adb shell のコマンドに root は必要ですか?

このリファレンスにあるものには不要です。すべて `shell` ユーザーとして動き、自分の Android ユーザー向けのパッケージ管理、ほとんどの `dumpsys` サービスの読み取り、設定プロバイダへの書き込み、入力の注入、共有ストレージの読み取りができます。root が必要なのはこのリファレンスがあえて避けていること、つまり他のアプリのプライベートデータの読み取り(debuggable なビルドに対する `run-as` を除く)、システムパーティションへの書き込み、`/data/anr` の直接読み取りです。

自分の端末では出力が違って見えるのはなぜ?

Android のバージョンか、メーカーのどちらかです。一部のフラグやフィールドは特定のリリースから入ったもので、それはコマンドごとに注記しています。残りはメーカーによる改変で、いちばん影響が大きいのは `dumpsys` です。ダンプはデバッグ出力で、そのテキストはサービスの作者が最後に印字した内容そのもの、しかもメーカーはそれを変えて自分の変更をバックポートします。フィールドは位置ではなく名前で読み、見慣れない形は失敗ではなく差分として扱ってください。

端末ではなくブラウザから実行できますか?

多くのコマンドは可能です。このサイトの Web ADB ツール群は、Chromium 系のデスクトップブラウザから WebUSB で端末と話し、SDK のインストールも不要、どこにもアップロードしません。各ページは、該当するツールがあればそこへリンクしています。知っておく価値のある制限が 2 つあります。ADB インターフェイスを保持できるプログラムは同時に 1 つだけなので、デスクトップの `adb server` は先に止める必要があります。そして `adb forward` と `adb reverse` はブラウザでは一切動きません。

打つより押したい場合は、Web ADB Toolkit がこの種のコマンドをブラウザから USB 経由で実行します。あるいは全コマンドを見る