input keyevent
端末を変えるハードウェアキーや仮想キーを押します。Home、Back、電源、音量、Enter など。
- コマンド
- adb shell input keyevent
- コマンド
- 入力とタッチ
- リスク
- 端末を変える
構文
input [-d <displayId>] keyevent [--longpress | --duration <ms>] [--doubletap] [--async] [--delay <ms>] <code or name> [<code or name> ...]フラグと引数
| トークン | 意味 |
|---|---|
| <code> | キーコードの数値。最近のビルドでは名前も受け付けますが、数値はどこでも通ります。そしてこの違いは見た目の問題ではありません。`InputShellCommand.runKeyEvent` は引数を `KeyEvent.keyCodeFromString` で解決し、返ってきたものを検査せずに送るので、このビルドが知らない名前は `KEYCODE_UNKNOWN` に解決されたうえで注入されます。エラーなし、効果なし、終了コード 0 です。兄弟の `keycombination` サブコマンドは同じ値を確認して `Unknown keycode:` を投げますが、`keyevent` は投げません。数値ならその失敗の仕方はあり得ません。コードは複数並べられ、順に送られます。 |
使用例
input keyevent 3Home。
input keyevent 4Back。
input keyevent 26電源。画面をロックまたは点灯します。
input keyevent 187履歴/アプリ切り替えキー。
出力の読み方
何も出ません。端末が反応するか、しないかで、どちらの確認もありません。このページが出力ではなく失敗の表に紙幅を割いているのはその無言のせいです。誰も聞いていないキーを送った後もコマンドは 0 で終了しますし、打った名前をこのビルドが知らずに `KEYCODE_UNKNOWN` を送った後も 0 で終了します。正直な確認手段は見ることだけ、つまり `screencap` を撮るか、変えようとした状態を `dumpsys` や `getprop` や `settings get` で読み返すことで、エラーが出ないことには証拠としての重みが一切ありません。`keyevent` が唯一口をきくのはタイミングのスイッチです。`--longpress` はプラットフォーム自身の長押しタイムアウトのあいだキーを保持し、`--duration <ms>` は指定した時間だけ保持し、`--doubletap` は同じコードをプラットフォームの最小ダブルタップ間隔を空けて 2 回送り、`--delay <ms>` は 1 回の呼び出しに並べたコードの間隔を空けます。
出力フィールド
| フィールド | 意味 |
|---|---|
| (no output) | キーイベントが注入されました。 |
必要な権限
root も `adb root` も不要です。`input` は `cmd input "$@"` を実行する 1 行のシェルスクリプト(AOSP の `cmds/input/input.sh`)なので、イベントは認可済み `adb` 接続の向こうにいる `shell` ユーザーの身元で注入されます。それで買えるものは意図的に狭くしてあります。`runKeyEvent` が受け取るのはキーコード、タイミングのスイッチ、任意の `-d <displayId>` だけで、対象のアプリを名指しする引数はありません。つまりキーは狙った window に向けられず、届いた瞬間にそのディスプレイでフォーカスを持っているものへ行きます。スクリプトでは、どんな権限よりも順序と間合いのほうがはるかに重要になるということです。USB デバッグ自体を除けば、このページに開発者向けオプションのトグルで守られているものはありません。
エラーメッセージの読み解き
| メッセージ | 意味 |
|---|---|
| --duration and --longpress cannot be used at the same time. | 両方が渡されました。`runKeyEvent` はこれを標準エラーに印字してから投げるので、キーは 1 つも送られません。`--longpress` は保持時間をプラットフォームの長押しタイムアウトに設定するプリセットで、そこへ duration も指定するとコマンドは答えを 2 つ抱えることになります。どちらかを落としてください。 |
| Error: Invalid arguments for command: keyevent | 数値が来るはずのところに別のものが届きました。`--delay` も `--duration` も引数を long として解析し、`onCommand` が生じた `NumberFormatException` にサブコマンド名を付けてこの行に変えます。見るべきはキーコードではなく、スイッチの後ろの値です。 |
| cmd: Can't find service: input | `cmd` がサブコマンドを渡す先の `input` サービスを見つけられませんでした。起動途中、`system_server` がそれを公開する前なら想定内で、`pm` が `package` サービスに対して返すのと同じ形の失敗です。 |
何が変わるか、そして戻る道
個々には無害ですが、影響のあるコードもあります。26 は電源ボタンなので画面をロックまたは点灯させますし、意図しないアプリに送ったキーはそのまま意図しないタップです。破壊的なものはなく、取り消す必要のあるものもありません。
バージョンとメーカーに関する注意
- この一族が使うコード(プラットフォーム自身のキーイベント定義で確認済み):3 Home、4 Back、19 と 20 D-pad 上下、24 と 25 音量上下、26 電源、61 Tab、66 Enter、67 Delete、75 アポストロフィ、82 Menu、187 アプリ切り替え。
- キーはフォーカスを持っているものに届きます。前回見たときからダイアログが出ていれば、受け取るのはそれです。
これには UI があります
Android ADB Toolbox はこのコマンドを USB 経由で実行し、返ってきたものを解析します。Chromium 系ブラウザだけで、SDK も不要、どこにもアップロードしません。
関連コマンド
input keyevent と同じ作業で出てくるコマンド。
| コマンド | 何をするか |
|---|---|
| input text | いまフォーカスがある入力欄に文字列を打ち込みます。 |
| getevent | カーネルから生の入力イベントを流し読みします。各入力デバイスが何を報告できるかの一覧も取れます。 |
| screencap | スクリーンショットを撮ります。端末上のファイルに書くか、PNG として標準出力に流します。 |
Web ADB ツール群のパーサを書きながら、AOSP・toybox・カーネルのソースに突き合わせて確認しています。バージョンやメーカーで本当に挙動が変わるところは、世界の半分の端末で間違いになる数値を出す代わりに、そう書いてあります。